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Evolved Gas Analysis of Waste Polypropylene, Cardboard, Wood Biomass and Their Blends: A TG–FTIR Approach
プラスチックやバイオマスの熱分解過程で発生する揮発性ガスや分解ガスを調べるため、TG–FTIR(熱重量分析–フーリエ変換赤外分析)が活用されています。ポリプロピレン(PP)、木質バイオマス(WB)、段ボール(CB)およびその混合物を加熱(~850℃)し、発生ガスをオンラインFTIRで解析しています。その結果、試料組成や昇温速度によってC–H基由来の揮発成分や一酸化炭素(CO)の発生量が大きく変動し、例えばPPを多く含む試料ほど炭化水素系ガスの収量が増加することが判明しました。このようにFTIRにより材料の組成と熱分解ガス生成挙動の相関が詳細に評価され、廃棄物のエネルギー回収プロセス最適化に資する知見が得られています。
TGA FTIR 発生ガス分析
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In situ FTIR study on hydrogenation of carbon dioxide over titania-supported copper catalysts
CO₂とH₂からメタノールを合成する触媒反応系において、中間種の赤外吸収をその場観察した研究事例です。Cu/ZnO系触媒にIn₂O₃を担持して反応を促進する手法を検討し、反応中の表面種を原位FTIRで追跡しています。FTIRスペクトルからフォルマートや炭酸種などの中間体の生成・消費をリアルタイム解析した結果、触媒への添加物(In₂O₃)がCO₂の活性化経路に影響を与え、メタノール収率を向上させるメカニズムを分子レベルで解明しています。触媒反応の反応機構解明にFTIRを用いる典型的な事例と言えます。
触媒 FTIR ガス分析
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Gas Emissions from Lithium-Ion Batteries: A Review of Experimental Results and Methodologies
リチウムイオン電池の熱暴走時や劣化時に発生するガス組成の分析に関するレビュー論文です。FTIRは非侵襲で多彩なガス種を同時検出できるため、Liイオン電池のベントガス中の主要成分(CO₂, CO, H₂, CH₄, C₂H₄など)および有害副生成物(HFや有機フッ化物等)の同定に適しているとされています。実際、電池セルの加熱・過充電実験においてFTIRをオンライン接続し、時間分解でガス発生挙動を捉える手法も報告されています。FTIRによるガス分析は電池の安全性評価や劣化機構の解明に不可欠な手段となりつつあります。
電池 FTIR 発生ガス分析
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Combustion chemistry of ammonia/hydrogen mixtures: Jet-stirred reactor measurements and comprehensive kinetic modeling
アンモニアと水素の混合ガス燃焼を対象に、反応機構を調べた研究です。ジェット攪拌炉(JSR)を用いて大気圧・800–1280KでNH₃/H₂酸化を実験し、生成ガスの同定・定量にFTIRを活用しました。FTIRによりNH₃分解やNOx生成に関与する中間種(H₂O、NO、N₂O等)の濃度を測定しつつ機械論モデルを検証した結果、少量のH₂添加でNH₃の酸化反応性が大幅に向上し、NOx生成挙動にも複雑な影響を及ぼすことが明らかとなりました。FTIRは反応系の詳細な速度論解析にも寄与しています。
ガスモニタリング アンモニア 水素 FTIR
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Abating secondary NH3 and N2O formation on the three-way catalysts: The role of steam
ガソリンエンジンの三元触媒(TWC)における副生成物を抑制する研究において、触媒通過前後の排ガス成分をFTIRで連続測定した報告です。FTIRを用い、NO・NO₂・N₂O・NH₃・CO・炭化水素を同時計測しながら空燃比(λ)の変化による影響を評価しました。その結果、空燃比がリッチ側になると触媒下流でNH₃やN₂Oが生成する傾向が観察され、FTIR測定により三元触媒での副反応動向を詳細に把握しています。
ガスモニタリング 触媒 FTIR
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First ground-based Fourier transform infrared (FTIR) spectrometer observations of HFC-23 at Rikubetsu, Japan, and Syowa Station, Antarctica
北海道陸別と南極昭和基地においてFTIRリモートセンシングにより大気中のHFC-23を世界で初めて観測しています。FTIRで得られたHFC-23濃度の増加傾向は、既存の地上インシチュ測定による結果と整合し、地上FTIR観測がHFC-23の濃度トレンド把握や全球分布モニタリングに有用であることが示されています。温室効果の強いフロン副生成物HFC-23に対するモニタリング手法としてFTIRの有効性が確認された事例です。
ガスモニタリング 温室効果ガス FTIR
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Trends of Key Greenhouse Gases as Measured in 2009–2022 at the FTIR Station of St. Petersburg State University
ロシア・サンクトペテルブルク州立大学のNDACCステーションでは、FTIRによる太陽光スペクトル観測からCO₂・CH₄・N₂O濃度を2009–2022年にわたり測定しています。その結果、CO₂が年率0.56%、CH₄が0.46%、N₂Oが0.28%の割合で増加していることが報告されています。FTIRは地上からの長期的な温室効果ガスモニタリング手法として有効であり、観測データからトレンド解析が行われています。
ガスモニタリング 温室効果ガス FTIR
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Multipass Raman gas analyzer for monitoring of atmospheric CO₂ and CH₄
大気中の二酸化炭素(CO₂)とメタン(CH₄)の監視のための多重通過ラマンガス分析計を開発。高感度により、これらの温室効果ガスの日々の変動をモニタリングすることが可能で、CH4の検出限界は100ppb未満が得られています。
ラマン ガス
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Continuous measurement of reactive ammonia in hydrogen fuel by online dilution module coupled with Fourier transform infrared spectrometer
水素燃料電池用のガス中のアンモニアの連続測定に、オンライン希釈モジュールとフーリエ変換赤外分光計(ODM-FTIR)を統合した新しい検出プラットフォームを開発。分析結果は満足のいくものであり、水素燃料電池中の微量アンモニア分析において重要な実用的意義を持つと評価されています。0.1〜2.5 MPaの圧力範囲で、低濃度のアンモニアを高感度で検出可能であることが示されています。
FTIR アンモニア ガス測定
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Raman gas sensing technology: A new horizon?
ラマン分光法は、赤外分光法やガスクロマトグラフィー質量分析法(GC-MS)と比較して優れた性能を持つが、実用化には課題がある。本研究では、ラマン分光法を用いたガスセンサーの現状と今後の展望について論じられています。
ラマン ガス分析